都市産業を考える 2
市川市の工業の性格は、ほとんどが都内の台所機能です。
海外や関西、京浜地区で生産したものをいったんここで陸揚げして細分化し、首都圏の工場へ供給しています。
市民生活に密着はしていませんが、市の立場としては、基本的に工業的な役割を市川市は将来とも受け持つべきだと思います。
製造機能をどこまで他に移すべきか現在、都市の日常生活にかかわる製品を製造する機能は、全部東南アジア諸国に持ってゆくべきであるとか・・・
日本においても過疎地域の企業誘致に応えてその機能を移転させるという議論がなされています。
しかし実際の動向は必ずしもそうではありません。
葛飾区や墨田区にみられるように、中小企業がそこに着実に根をはやしているのは、それだけの生産需要があるわけです。
このような生活密着型の都市機能を東南アジアや地方へ持ってゆけば、首都圏の機能は十分に満たされません。
もちろんその土地利用の形態や産業形態は時代の流れに応じて変わってゆくから、このような産業についても緩やかな転換を誘導してゆくことは当然でしょう。
しかし基本的には、東京湾岸地帯の中にそのような都市産業の役割と立地を位置付けておくべきでしょう。